東北夢の桜街道

福島県

18番 鶴乃江酒造(つるのえしゅぞう)

全量、槽しぼりにこだわる、手作りの味わい

東北酒蔵街道

当主の林家は、会津藩御用達頭取を務めた永宝屋一族で、1794年(寛政6年)に分家創業し、永宝屋と称した。明治初期に、会津の象徴である鶴ヶ城の「鶴」と、猪苗代湖を表す「江」から、「鶴乃江」と改めた。1977年(昭和52年)、藩祖保科正之(徳川家光の弟)の官位にちなみ、<会津中将>を発表。守り続けてきた手作り製法にこだわりながらも、今の時代が求める味わいを追求し、軽快で甘みがある、香りのいい酒づくりを目指している。<会津中将 純米大吟醸 特醸酒>は、”SAKE COMPETITION 2015 ”の純米大吟醸部門において、第1位に選ばれた。その道40年のベテラン会津杜氏のもと、七代目林平八郎社長の長女、酒造技能士の資格をもつゆりさんと母親の恵子さんは、蔵元女性杜氏として酒づくりにかかわっている。

東北酒蔵街道 東北酒蔵街道 東北酒蔵街道
「おわいなはんしょ」と、笑顔の和服姿の人形が立つ、蔵に併設された店の前は、七日町通りという。毎月七の付く日に、市が立ったことに由来するこの通りは、明治から昭和初期に建てられた洋館や木造商家も多く、レトロな雰囲気が漂っている。「うちは、たくさんの量が作れない分、ひとつひとつ丁寧に、お客様の声を大事にしながら作っています。」と、語るゆりさんの口調は、丁寧ながらとても歯切れがいい。母親の恵子さんと、慈しむように仕込んだという、自身の名を冠した<純米大吟醸 ゆり>。口あたりは優しく、含み香が華やかに広がりながら、味わいは、すっきりとした辛口。ゆりさんと味わいのイメージが、見事に重なった。
手島)
寛政6年創業。会津杜氏の醸す「会津中将」と母娘杜氏の醸す「ゆり」の醸造元。
所在地
福島県会津若松市七日町2-46
地図で確認する
交通機関
JR只見線七日町駅から徒歩で5分
電話番号
0242-27-0139
FAX番号
0242-27-0339
ホームページ
http://www.d3.dion.ne.jp/~seibo/
酒蔵見学
9:00~16:00
要事前予約
試飲
無料
(店頭商品のほとんど)
店頭販売
普通酒、純米酒、大吟醸、純米大吟醸
新酒発売予定
12月10日頃
推薦銘柄
会津中将 純米酒 / 純米大吟醸 ゆり
/ 永寶屋 辛口純米 八反錦
蔵限定商品
会津中将 生純米原酒 にごり酒
純米大吟醸 白ゆり
日本酒以外の限定品
酒粕、漬物
甘酒
酒器等
駐車場
有/2台
トイレ
男女別
ページの先頭へ