福島県
16番 末廣酒造(すえひろしゅぞう)
地域と共に、味わいを深めていく酒づくり
古き藩政時代の面影を残す建物が点在している、街歩きが楽しい会津若松市内。そのなかでも、ひときわ目を引くのが、幕末の混乱の時代に生まれ、その後の会津の歴史と共に歩んできたこの蔵だ。創業1850年(嘉永3年)の創業以来、勇ましい鬼瓦に見守られてきたこの蔵は、現在7つの建物からなり、なかでも木造3階建ての建屋の前には、自動車よりも、人力車が走っている方がしっくりくるような、圧倒的な存在感を放っている。美しい会津若松景観賞受賞(1994年)、会津若松市歴史的景観指定建造物(1998年)。蔵内の5つの井戸から湧き出す地下水は、仕込み水に使われていることはもちろんのこと、地域住民たちが、自由に喉を潤すことができる現代版の井戸端となっている。
現在、多くの酒蔵によって見直されている、昔ながらの酒づくり”山廃仕込み”は、この蔵の4代目新城猪之吉当主が、明治末期に蔵に招いた酒造技術者の最高権威、嘉儀金一郎先生とともに試行錯誤して、確立した方法である。この嘉儀式山廃純米酒のつくりは、現在の<山廃純米酒 末廣>に伝承されている。太く力強い味わいのこの純米酒は、ぬる燗で飲むと格別なふくらみをもった、やわらかな味わいに変化する。雪深い会津の冬には、体を芯から温めてくれる燗酒は欠かせない。会津の米、水、人で醸す酒は、会津の風土がさらに旨くする。家訓「地域のために働きなさい」を信条に、新城猪之吉7代目当主は、酒づくりと地域づくりに、日々熱い情熱を注いでいる。
- 所在地
- 福島県会津若松市日新町12ー38
地図で確認する
- 交通機関
- JR磐越西線会津若松駅から車で5分
- 電話番号
- 0242-27-0002
- FAX番号
- 0242-27-0003
- ホームページ
- http://www.sake-suehiro.jp/
- 酒蔵見学
- 通年 9:00~16:30
案内付
※12/31と1/1のみ休み
- 試飲
- 無料
(常時8種類位)
- 店頭販売
- 全商品
- 新酒発売予定
- 11月3日頃
- 推薦銘柄
- 大吟醸 玄宰 / 山廃純米酒 末廣
/ 純米大吟醸 亀の尾
- 蔵限定商品
- 嘉永蔵大吟醸
嘉永蔵生もと純米酒
- 日本酒以外の限定品
- 酒粕カレー、酒まんじゅう
甘酒、梅酒
- 駐車場
- 有/20台
- トイレ
- 男女別
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