福島県
15番 開当男山酒造(かいとうおとこやましゅぞう)
山里の自然と人が共生した、酒造り
人口約1万8千人の南会津町の冬は、雪深いだけでなく、気温がマイナス20度にもなる、寒冷地である。「創業1716年(享保元年)の創業以来、この気候を生かした、地元を意識した酒づくりを続けてきた。」と、14代目の渡部謙一当主。大吟醸は山田錦を使っているが、その他の酒のほとんどが、福島県の酒造好適米「夢の香」で仕込んでいる。生産量の大半が地元南会津町で消費されているという、まさに地酒。「酒はあくまで脇役。コミュニケーションツールとして、うれしい時、悲しい時、おいしいものを食べたい時、自己主張することなく、いつも傍らにあるような酒でありたい。」と、渡部氏は、熱く語ってくれた。
蔵の建物は、創業以来300年にもわたって蔵の歴史を支えてきた、太い柱や梁が随所に使われた、風格ある佇まいである。酒造りをしている所は見学できないが、この建物内の一角で、試飲やお酒を購入できる。敷地内にある仕込み用の井戸水は、さらっとした超軟水。こちらも試飲が可能である。蔵の一押し銘柄、<開当男山 夢の香>は、米の旨みが、やわらかに溶け込んだ口当たりのよい純米酒である。周囲を山に囲まれたこの地域は、「四季折々の自然の移り変わりの風景が素晴らしく、観光名所にも勝る」という渡部当主の言葉どおり、山里の自然と人が共生したゆったりとした時間を感じる町である。車で約40分の所には、日光から会津へと続く「会津西街道」の宿場町として栄えた、茅葺屋根の建物が軒を連ねる「大内宿」がある。
- 所在地
- 福島県南会津郡南会津町中荒井字久宝居785
地図で確認する
- 交通機関
- 会津鉄道中荒井駅から徒歩で3分
- 電話番号
- 0241-62-0023
- FAX番号
- 0241-62-0073
- ホームページ
- http://otokoyama.jp/
- 酒蔵見学
- なし
- 試飲
- 無料
(常時5~6種類)
※不定休のため、要事前確認。
団体の場合は、必ず予約。
- 店頭販売
- 全種類
- 新酒発売予定
- 12月中旬頃
- 推薦銘柄
- 開当男山 大吟醸 / 開当男山 純米吟醸
/ 開当男山 夢の香
- 日本酒以外の限定品
- 化粧品(酒粕原料や酒エキスを使ったもの)
- 駐車場
- 有/5台
- トイレ
- 共用
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