山形県
83番 鯉川酒造(こいかわしゅぞう)
佐藤社長の歌声がお燗酒の味を盛り上げる! 純米とお燗にこだわりの蔵
鯉川の名前の由来は、信仰の山の一つ湯殿山は女山として知られ、山には男子禁制の子宝の湯があるが、女山は恋の山となり、恋の川から鯉川となった。蔵の酒造りの水系は信仰の山、月山の水で、月山神社は水を司る農業神として名高い。明治26年に庄内町の小出新田部落の阿部亀治翁が創選した亀の尾は、東日本の米のルーツ米として知られ、減農薬栽培もしくは無農薬栽培でしかつくることが出来ず、現代のリン酸系農薬に上手く対応できないことからも幻の米となっていたが、鯉川酒造では阿部亀治翁のひこ孫より譲り受けた、本物の亀の尾の種籾で当時の杜氏自ら復活栽培をはじめて、今日では、庄内町内で契約栽培を行っている。また、平成20年秋の東北清酒鑑評会「純米酒の部」で亀の尾純米大吟醸が優等賞を受賞。特に亀の尾で受賞できたことは業界初の快挙として注目された。
鯉川酒造を訪問前に、昼食に立ち寄ったのが、経営陣に鯉川酒造の佐藤一良社長が名を連ねるレストラン「やくけっちゃーの」。山形を代表する料理人、奥田行シェフの監修の店で、地元、庄内の材料にこだわってシンプルに「素材を焼く」をテーマにしたレストラン。ゲストがレンジのついたテーブルで、自身で肉や野菜を焼いて熱々を楽しむ事が出来る。ジューシーな庄内豚を鯉川酒造のにごり酒といただいたが絶品だった。レストランに併設されたショップではお土産物に並んで地元の野菜類も販売されていた。その後、車で10分ほどの鯉川酒造は、瓦屋根の立派な蔵で、母屋に連なる一番古い蔵は、当時の技術で1本も釘を使用しないものが現存。新潟、東北の大地震にも耐えて現在も使用されているそうだ。佐藤一良社長が「当蔵はお燗に合う純米酒を生産しています。」と、秘蔵非売品の20年もの古酒のお燗を飲ませてくれたが、その芳醇な味わいに魅せられた。また、。「酒造りは一人ではできない。農業があって、酒蔵があります。「地酒」という言葉、大切にしたい。」というのが心情だそうだ。
- 所在地
- 山形県東田川郡庄内町余目字興野42
地図で確認する
- 交通機関
- JR羽越本線・陸羽西線余目駅から車で約4分
- 電話番号
- 0234-43-2005
- FAX番号
- 0234-43-2007
- ホームページ
- 無
- 酒蔵見学
- 今現在は一般の方の見学をお断りしています。
- 試飲
- 無
- 新酒発売予定
- 毎年12月
- 推薦銘柄
- 鯉川/別嬪/恋の川
- 蔵限定商品
- 庄内の風
- 日本酒以外の限定品
- 酒粕
ハーブリキュール
- 駐車場
- 有/5台
- トイレ
- 男女別
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