東北夢の桜街道

山形県

49番 和田酒造(わだしゅぞう)

小さくても存在感のある、地元に愛される酒蔵でありたい、あら玉

東北酒蔵街道

蔵のある河北町は山形県のほぼ中央に位置し紅花が名産品。最上川の水運で京都との行き来もあったそうで京雛の文化も残る。和田酒造は創業寛政9年(1797年)。現当主の和田多聞氏は8代目で山形県酒造組合会長を務める。全国新酒鑑評会で平成2年に金賞受賞を機に、蔵の最高レベルの酒に「月山丸」と名付けた。これは蔵に伝わる刀の名前で、その刀の制作者の先祖がこの町の出身で、江戸時代に大阪に行って、現在は奈良県で刀鍛冶として刀を作っているそうだ。この刀は横綱の若の花や貴の花の太刀として納められたほどの名刀とか。また河北町は草履生産量日本一の町だ。「改良信交」という米は昔から河北町で栽培され、背の高い「改良信交」のわらが草履の材料としてなくてはならないものだった。しかし、背丈が高く栽培も難しく、その上草履の生産量の需要が減り、絶滅寸前になったところを、和田多聞氏が酒米として復活させるために契約栽培を始めて、現在に至っているそうで、今でもスリッパの原料の藁、酒米として生産されている。

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主要銘柄「あら玉」 の文字が見える煉瓦製の蔵の煙突が遠くからも見える和田酒造では、県の酒造業界の活性化に貢献してきた現当主の和田多聞社長がにこやかに次代を担う若夫婦を紹介してくださった。一人娘の弥寿子さんと婿の茂樹さんは東京農工大学の同級生。茂樹さんは大学院を出てから沖縄県庁、大阪大学医学部の研究室に勤務、結婚を機に蔵の伝統を守りながら新感覚の日本酒づくりに挑戦している。また弥寿子さんも大学や研究所での知識を生かして「さくらんぼ酵母」を開発し、 古代米(紫黒米)を使用したロゼ色の日本酒を造っている。地元の人に認められてこそ、本当においしい酒造りができるという信念のもと、若手とベテランが力を合わせて丁寧に酒を造り続けている。
平出)
創業以来、良質の地元米を原料に、地元の蔵人が地元の方々に喜ばれる酒造りを続けております。
所在地
山形県西村山郡河北町谷地甲17
地図で確認する
交通機関
JR左沢線寒河江駅から車で10分
電話番号
0237-72-3105
FAX番号
0237-72-3598
ホームページ
http://www.hinanet.ne.jp/~aratama/
https://www.facebook.com/wada.syuzo
酒蔵見学
2月下旬~11月上旬 13:00~17:00
要予約(蔵の都合によりお断りする場合もございます。)
試飲
無料
(当社で準備した商品)
店頭販売
新酒発売予定
12月10日頃
推薦銘柄
大吟醸 月山丸 / 純米大吟醸 あら玉
/ 純米大吟醸 啓翁桜
日本酒以外の限定品
酒粕、酒粕飴
駐車場
有/5台
トイレ
共用
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