山形県
43番 鈴木酒造店長井蔵(すずきしゅぞうてんながいくら)
山形で再出発を果たした海の男酒、磐城寿、鈴木酒造店
震災前まで福島県浪江町で酒造りをしていた鈴木酒造店は、もともと江戸出しの廻船問屋から相馬藩より濁酒製造を許されたのが始まり。生業が海に纏わる仕事だったため海辺に蔵があり、海の暮らしに寄り添ってきた。海の男たちは何事にも縁起を重んじ、そして目出度い名前が重宝されたことで、代表銘柄「磐城壽(いわきことぶき)」の由来となった。震災で全建屋流失した事から、山形県長井市の東洋酒造(株)を買い受け、事業を再開した。以下、蔵元で杜氏も務める鈴木大介氏より「年間製造500石の小さい手作り蔵で、600~700㎏の小仕込みにて丁寧に酒を仕込んでおります。福島市と長井市の契約農家より使用原料米の8割を調達しそのほとんどが酒造好適米です。地域の農業と密接に関わりながら地域の文化・魅力を発信してゆきたいと考えております。特に長井市の圃場は酒蔵と水源地を結ぶ間にあり、同水系(朝日山系)の米による酒造りに加え、雪室貯蔵を取り入れ、より地域環境を活かした酒造りに邁進して参ります。」
震災前に福島県工業試験場に研究目的のため預けておいた「酵母」が残っていた事から蔵の酒造りが続けられると、山形県長井市で「磐城壽(いわきことぶき)」「一生幸福」「おやじの小言」銘柄を造り始めた鈴木酒造店さんの事は業界でも知られた事で、そういうお話も伺えるかと思ったが、杜氏も務める蔵元の鈴木大介さんが多く語られたのは置賜地方の五蔵が立ち上げた「おきたま五蔵会」のこと。「蔵元杜氏の酒蔵を地域資源と位置づけ、地域内外から誘客し、通年での観光交流の創出を目的に様々な企画・活動をする。」というもの。故郷をおもいながら地域にも尽くしたいという気持ちに打たれた訪問となった。
- 所在地
- 山形県長井市四ツ谷1-2-21
地図で確認する
- 交通機関
- フラワー長井線南長井駅から徒歩で5分
- 電話番号
- 0238-88-2224
- FAX番号
- 0238-88-3503
- 酒蔵見学
- 3月~6月、9月~12月 10:00~12:00、13:00~16:00
■予約専用連絡先: 0238-88-2224
※日、祭休み
- 試飲
- 無料
(2~3種類)
- 店頭販売
- 全種類
- 新酒発売予定
- 11月末頃
- 推薦銘柄
- 一生幸福 / 磐城壽 純米 / 磐城壽 本醸造
- 駐車場
- 有/3台
- トイレ
- 共用
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