東北夢の桜街道

岩手県

55番 世嬉の一酒造(せきのいちしゅぞう)

地域の風土を担い、「世の人が嬉しくなる一番の酒」づくりを目指す蔵

東北酒蔵街道

平泉中尊寺<金色堂>から車で約30分。2000坪の敷地のなかに、国の登録指定文化財となっている酒蔵がある。「蔵は、地域の風景そのもの。借金してでも残しなさい」という先々代のことばどおり、先代がきちっと残し、4代目、現当主の佐藤航さんは、「蔵を活用することで、地域の人が集う場所となりたい」と、敷地内の6つの蔵を、酒の民族文化博物館、酒の直売所、郷土料理レストラン、地ビール工場、パーティー会場などとして、地域住民だけではなく、観光蔵としても、毎年多くの観光客を地元に呼び込んでいる。かつて、英語の家庭教師として蔵に迎えられていたという島崎藤村の歌碑が建つ横には、酒造りの水がこんこんと湧き出しており、藤村が飲んだであろう酒もまた、この水で仕込まれたのかと思うと、酒の味わいが、一層深くなる。

東北酒蔵街道 東北酒蔵街道 東北酒蔵街道
昔ながらの酒づくりを紹介している、酒の民族文化博物館には、酒づくりの道具類はもちろんのこと、商店の看板や、生活雑器などが、所狭しと展示されており、当時のこの地域の暮らしぶりを身近に感じることができる、貴重な博物館である。現在この蔵の酒づくりは、ここから20キロほど離れた場所で行われているが、近い将来、すでに3年近くかけて修復中の蔵のひとつで、日本酒の醸造が再び始まる予定である。直売所にあるタンクに入った、蔵限定商品<蔵元樽生詰め原酒>は、しっかりとした口あたりながら、体ににすっとしみこんでいくような、フレッシュな味わいである。全国のジャズファン垂涎のジャズ喫茶「ベイシー」も徒歩圏内にあり、蔵を中心に、ゆっくりと一関の文化を味わいたい。
手島)
「世の人々が嬉しくなる一番の酒を目指す」をモットーに酒造りを行っています。また、蔵は国の登録指定文化財になっており、地域のたまり場になるようさまざまな取り組みをしております。
所在地
岩手県一関市田村町5ー42
地図で確認する
交通機関
JR一関駅から徒歩で12分
電話番号
0191-21-1144
FAX番号
0191-21-1143
ホームページ
http://www.sekinoichi.co.jp/
https://www.facebook.com/sekinoichi
酒蔵見学
通年 10:00~18:00
人数が多い時は、予約が必要
試飲
無料
(基本的に全て可。メインは2種類)
店頭販売
ほぼ全種類
ネット販売
http://www.sekinoichi.co.jp/
新酒発売予定
12月頃
推薦銘柄
純米吟醸 世嬉の一 / 大吟醸 世嬉の一
/ しぼりたて純米生原酒(にごり)
蔵限定商品
蔵元樽生詰め原酒 / 長期熟成生原酒
日本酒以外の限定品
お菓子、酒粕製品、農産物加工品
クラフトビール「いわて蔵ビール」
バック等の帆布製品
駐車場
有/30台
トイレ
男女別
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