青森県
99番 菊駒酒造(きくこましゅぞう)
地元に愛されてこその酒づくり
JR八戸駅から車で約30分。青森県南部地方の五戸町に代々続く三浦家が、明治43年に三泉酒造合名会社を創業。菊作りの名人でもあった4代目久次郎により、昭和初期に菊と、五戸名産の馬(駒)を組み合わせた「菊駒」へ名を改め、現在に至る。五代目久次郎は、広島高等工業醸造科を卒業し、東京国税局で清酒の品質向上の指導を行う、酒類鑑定官をしていた。五代目が蔵に戻ってからは、その専門性を活かした酒づくりによって、昭和52年~57年まで6年連続を皮切りに、全国新酒鑑評会において、通算26回の金賞を受賞している。その酒づくりの原点には、5代目が惚れ込んだ、酸が少なく、程よい吟醸香を醸し出すM2酵母(後に日本醸造協会十号酵母として全国の醸造元で広く使われることになる酵母)にある。
左右に大きく広がった、赤い切り妻屋根の蔵の前に赤いポストがひとつ。「町の中心部にあるので設置されて、酒屋なのに切手も売っているんです。」と、七代目三浦弘文当主が柔らかい笑顔で話し出した。
「うちの蔵の酒は、100人飲んだら50人に旨い、といってもらえるような、やぼったいコクのある味わいです。」生産量の98%が青森県内で消費され、内8割が蔵から20キロ圏内で消費されているという、昔ながらの地酒の在り方を継承している数少ない蔵元である。
「受け継いだ菊駒らしい酒のスペックというのは、綺麗な酒質が好まれる今の時代には合っていないと思うけれども、馬肉をはじめとしたこの地域の食文化にはすごくよく合います。」八甲田山の伏流水と地元産の飯米”まっしぐら”で仕込んだ普通酒の「菊駒 小菊」は、ナッツやミルクのようなコクのある香りを携えながら、口当たりは軽く、スイス飲めるが、後味に残るわずかな苦みが、クセのある料理などにもよく合うはずだ。南部三味線を聴きながら、鍋や馬刺しはもちろん、煮てよし、漬けてよし、焼いてよし、といわれる馬肉料理と味わいたい酒である。
「うちの蔵の酒は、100人飲んだら50人に旨い、といってもらえるような、やぼったいコクのある味わいです。」生産量の98%が青森県内で消費され、内8割が蔵から20キロ圏内で消費されているという、昔ながらの地酒の在り方を継承している数少ない蔵元である。
「受け継いだ菊駒らしい酒のスペックというのは、綺麗な酒質が好まれる今の時代には合っていないと思うけれども、馬肉をはじめとしたこの地域の食文化にはすごくよく合います。」八甲田山の伏流水と地元産の飯米”まっしぐら”で仕込んだ普通酒の「菊駒 小菊」は、ナッツやミルクのようなコクのある香りを携えながら、口当たりは軽く、スイス飲めるが、後味に残るわずかな苦みが、クセのある料理などにもよく合うはずだ。南部三味線を聴きながら、鍋や馬刺しはもちろん、煮てよし、漬けてよし、焼いてよし、といわれる馬肉料理と味わいたい酒である。
- 所在地
- 青森県三戸郡五戸町字川原町12
地図で確認する
- 交通機関
- JR東北新幹線八戸駅から車で30分
- 電話番号
- 0178-62-2323
- FAX番号
- 0178-62-6639
- ホームページ
- http://www.kikukoma.com
- 酒蔵見学
- 平日13:00~16:00(要予約)
※作業の都合等で受けられない場合あり。
- 試飲
- 無
- 店頭販売
- 菊駒の定番銘柄8種と季節商品
- 新酒発売予定
- 12月下旬
- 推薦銘柄
- 菊駒 純米
菊駒 純米吟醸
菊駒 小菊
- 駐車場
- 有/小型:5台
- トイレ
- 無
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