宮城県
82番 角星(かくぼし)
最初の一杯から最後の一滴まで呑み飽きない酒
呉服商、酢・麹製造販売、塩問屋等を営んできた「斉藤屋」14代当主斉藤作兵衛は、明治39年、現在地の約20㎞西方、岩手県折壁村で濁酒の醸造を開始。明治41年、現在地宮城県気仙沼市太田に製造場を移転した。酒名「金紋両國」は、旧陸中の国(現岩手県一関市折壁町)で醸造し旧陸前の国(現宮城県気仙沼市)で販売したことにより、ふたつの国に亘る酒「両國」と命名した。
社名でもある屋号「角星」は、初めて酒が出来上がった時、その新酒を新しい升に入れ折壁村室根神社に献上。ますます佳き酒が出来ますようにと夜を徹して祈願したところ、明けの明星が御神鏡に映り、その光が献上の酒枡に円やかに輝いたところから吉兆とばかり喜び、早速屋印を角星とした。
角星の店舗は、港を出る帆船が船出に適した風を待ったために「風待ち地区」と呼ばれる、気仙沼湾の最奥部にある内湾地区にある。この地区には角星を含め、6棟の国登録有形文化財があるが、皆、東日本大震災で被災した。震災後、「風待ち復興検討会」(http://kazamachi.jp/)が発足し、様々な支援の元、このエリアの再建に地元一体となって取り組んでいる。
取材時の2016年11月は、震災から5年と8ヶ月を経て、多くの人の支援のもと、角星の店舗が再建された直後だった。津波の痕のがれきの中から発見し、復旧した多くの部材によって支えられている。リニューアルオープンしたばかリの店舗1Fには、Sake standing barがあり、5分ほど離れたところにある蔵の見学後は、通り向こうの内湾に目をやりながら、試飲や角打ちが楽しめる素敵な店舗だ。
含みのある甘さが印象的な「水鳥記シリーズ」をはじめ、どんな料理とも気軽に楽しめる「別格」など、幅広い味わいに共通しているのは、地元の新鮮な魚介類をを引き立てる、すっきりとしたきれいな口あたりである。
取材時の2016年11月は、震災から5年と8ヶ月を経て、多くの人の支援のもと、角星の店舗が再建された直後だった。津波の痕のがれきの中から発見し、復旧した多くの部材によって支えられている。リニューアルオープンしたばかリの店舗1Fには、Sake standing barがあり、5分ほど離れたところにある蔵の見学後は、通り向こうの内湾に目をやりながら、試飲や角打ちが楽しめる素敵な店舗だ。
含みのある甘さが印象的な「水鳥記シリーズ」をはじめ、どんな料理とも気軽に楽しめる「別格」など、幅広い味わいに共通しているのは、地元の新鮮な魚介類をを引き立てる、すっきりとしたきれいな口あたりである。
- 所在地
- 宮城県気仙沼市魚町2-1-17
地図で確認する
- 交通機関
- JR大船渡線気仙沼駅から車で10分
- 電話番号
- 0226-22-0001
- FAX番号
- 0226-23-8978
- ホームページ
- http://kakuboshi.co.jp/
- 酒蔵見学
- 通年 月~金/9:00~16:00(要予約)
1グループ10名以内
- 試飲
- 3~4種は無料、別途店舗にて有料試飲とSake standing bar(17:30~20:00)あり
- 店頭販売
- 自家製造酒類
- 新酒発売予定
- 12月上旬
- 推薦銘柄
- 水鳥記/金紋両國 喜祥/金紋両國 別格
- 日本酒以外の限定品
- ゆず酒・いちご酒
- 駐車場
- 有/3台
- トイレ
- 男女別
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