宮城県
30番 阿部勘酒造店(あべかんしゅぞうてん)
地元塩竃の食卓に寄り添う酒
1716年(享保元年)、伊達藩の命により塩竈神社のお神酒御用酒屋として創業。平成6年には、古い蔵を解体し、現在の近代的な蔵への建て替えが行われた。「可能なものは機械に頼り、人の手と頭が必要なところへ一層の手間と暇をかけられるように」との考えのもと、6人の蔵人で昔ながらの寒造りを行っている。
「地域の食材(海産物)に寄り添うことの出来るお酒を目標に酒質の改善を行っています。」と話す阿部昌弘専務のことばどおり、生産量の約7割は、宮城県内で消費され、さらにその約半分は、塩竈を中心とした地元で消費されている、地元の暮らしに根付いた酒蔵だ。地元塩竈の活きのよい魚介類とよく合うようにと、マイナス5度の貯蔵庫で貯蔵し、フレッシュな飲み口を大切にしている。
塩竈神社へ行く途中、店の前を通ると思わず暖簾をくぐってみたくなる、そんな趣のある佇まいが阿部勘酒造店だ。隣にある酒蔵を見学できるわけでも、店内で試飲ができるわけでもないが、店に立ち寄ることで、塩竈神社を中心としたこの街の歴史を感じることができる。県外ではほとんど目にすることのない、地元酒「於茂多加男山 本醸造」を買って、この街の人たちが愛する味わいを知ってみたい、という気がしてくる。運がよければ、地元の人たちがそれを目当てに来店する、板粕をじっくりと寝かせて熟成させた、名物のねり粕が、買えるかもしれない。クリームチーズと混ぜ合わせ、パンに塗って焼いて食べると、これがなかなかいける朝食メニューともなる。やさしく甘い香りが漂い、塩竈の街の風景にとけ込んだ、あの佇まいが思い起こされる。
- 所在地
- 宮城県塩竈市西町3-9
地図で確認する
- 交通機関
- JR仙石線本塩釜駅から徒歩で15分
- 電話番号
- 022-362-0251
- FAX番号
- 022-362-9668
- ホームページ
- http://www.abekan.com/
- 酒蔵見学
- なし
- 試飲
- なし
- 店頭販売
- 於茂多加 男山 本醸造、四季の松島
- 新酒発売予定
- 12月頃
- 推薦銘柄
- 阿部勘 純米辛口 / 四季の松島 吟醸
/ 於茂多加男山 本醸造
- 日本酒以外の限定品
- 酒粕(時期による)
前掛け等
- 駐車場
- 有/3台※大型不可
- トイレ
- 共用
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