東北夢の桜街道

秋田県

68番 秋田清酒[出羽鶴酒造](あきたせいしゅでわつるしゅぞう)

『和醸良酒』の合言葉のもと、飲む人に幸せを運ぶ「出羽鶴」の酒

東北酒蔵街道

幕末の1865年、出羽の国南楢岡(現・秋田県大仙市)にて伊藤家12代目・伊藤重四郎により『ヤマト酒造店』として創業。その頃、明治維新による新しい時代の幕開けが目前に迫っていた。伊藤家は17世紀に西国から東北へ渡り、秋田の地で地主となって農業を司りながら庄屋の役割を代々受けついできた。重四郎は地元で収穫される良質の米を使い、屋敷の一角に酒蔵を建て酒造を始めた。12代目の跡を継いだ伊藤恭之助(13代目)は、1913年(大正2年)ヤマト酒造店を企業化。『鶴のように優美な出羽の国の酒になるように』との願いを込めて『出羽鶴』と命名し、出羽鶴酒造株式会社として新たなスタートを切った。太平洋戦争中は米不足や国策の影響で酒造りをやむなく中断したが、戦後復活して徐々に石高も増え、昭和40年代には生産量が1万石を超えた時期もあった。その後平成に入ってからは純米酒を中心とした付加価値の高い日本酒造りや海外輸出を進めている。

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出羽鶴酒造は、秋田県南部の山間に位置し、四季のはっきりした気候で、夏~秋は温暖湿潤で酒米の栽培に適し、冬は寒冷で雪が多く酒造りに適しているという条件が揃っている。
また、蔵周辺の土壌は肥沃で、地元で栽培される作物は米を筆頭に食味が良く、農業地帯となっている。出羽鶴では酒米栽培から杜氏・蔵人が関わり、良質の原料米を育てるところから酒造りが始まっている。蔵人を中心に地元農家と酒米栽培会を設立し、栽培技術を磨きながら安定した良質な原料米の栽培に努めている。出羽鶴の仕込水は蔵を取り巻く出羽丘陵の雪解け水を水源とする天然の地下水だ。緑の豊富な山々から地下に浸み込み、幾重の地層を透過して湧き出る水は清冽でやわらかく、出羽鶴の特長であるなめらかでキメ細かい酒質をかたちづくる。出羽鶴蔵の酒造りの方針は『和醸良酒』。これは代々受け継がれている言葉で、米作り・酒造りの仕事に厳しく向かい合う中で蔵人同士に生まれる結束を和とし、飲む人に幸せを運ぶような美味しい酒を造ることを意味している。米を磨いて出た上等な糠は日本一と言われる地元の大曲の花火大会の花火作りのノリに使われるそうだ。
平出)
飲む人全てに幸せを運ぶ酒造りを目指します。
所在地
秋田県大仙市南外字悪戸野81
地図で確認する
交通機関
JR奥羽本線大曲駅から車で20分
電話番号
0187-63-1224
FAX番号
0187-66-2277
ホームページ
http://www.igeta.jp/about-dewatsuru/
https://www.facebook.com/akita.seishu
酒蔵見学
通年 9:00~16:00
■予約専用連絡先:0187-63-1224
試飲
有料
店頭販売
3~4種類
新酒発売予定
11月25日頃
推薦銘柄
出羽鶴 / やまとしずく / 晴田     
蔵限定商品
蔵見学記念酒
日本酒以外の限定品
リキュール、焼酎
グラス、前掛
駐車場
有/10台
トイレ
男女別
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