Home>東北・夢の桜街道運動とは

 平成23年3月11日、東日本大震災が発生し、東北地方は未曾有の事態に陥り、深刻な風評被害も発生しました。こうした状況下、官民の広域連携・協働推進により、地域の活性化と自立を目指している地域づくり団体「美しい多摩川フォーラム」では、東北地域の社会的、経済的なダメージを、今後少しでも復興支援していきたいと考え、官民連携による全県的な地域づくり団体である「美しい山形・最上川フォーラム」に、さらなる連携・協働を呼びかけ、東北復興支援活動に取り組みました。その前提として、両フォーラムでは、人口減少時代の地域経済活性化の基本は「交流人口の増加」と捉え、その方策として「観光振興」が最適と考えました。
 そこで、両フォーラムでは、日本人が愛してやまない“桜”に着目し、『東北・夢の桜街道~桜の札所・八十八ヵ所』を選定するとともに、平成24年春の東北の桜シーズンに照準を合わせ、鉄道、航空、バス等交通機関、旅行会社、東北各県の観光団体・ホテル・旅館、出版社、金融機関等と全国で連携・協働することにより、“多くの犠牲者の鎮魂と被災地の早期復興”の祈りを捧げて巡る『東北・夢の桜街道~桜の札所・八十八ヵ所巡り』運動(10年間継続実施)を提唱し、平成23年10月1日に対外公表しました。さらに、『東北・夢の桜街道運動』をより一層強力に推進していくため、同年12月1日、両フォーラムを母体に、東北6県、東京都など行政や公共交通機関、観光関連企業、信用金庫業界等が構成員として参加する「東北・夢の桜街道推進協議会」が組織され、推進体制が整備・強化されました。なお、平成24年3月末、特別委員として、国(国土交通省東北地方整備局、国土交通省東北運輸局)や東北観光推進機構が当協議会に参加し、組織体制が一段と強化されました。
 その後、桜の札所については、被災地を中心に番外編として20先が追加され、現在108ヵ所となっています。また、組織面でも、農林水産省東北農政局、経済産業省東北経済産業局、財務省東北財務局、外務省大臣官房地域連携推進室、観光庁観光資源課の行政が加わったほか、インバウンド施策関連で日本政府観光局(JNTO)が参加するなど、協議会メンバーは官民56団体にまで拡大し、連携・協働により東北復興支援運動を展開しています。

平成28年1月1日

   

『東北・夢の桜街道』による東北復興応援宣言  
 東北・夢の桜街道推進協議会、美しい多摩川フォーラム、及び美しい山形・最上川フォーラムは、日本で最も愛されている美しい“桜”を東北復興のシンボルに掲げ、東北6県の桜の名所を『東北・夢の桜街道~桜の札所・八十八ヵ所』として選定し、多くの方に「東北への桜旅」をPRして東北に足を運んでいただく観光振興による地域づくり運動を提唱・推進しています。
 東北復興への願いを携えて「八十八ヵ所の桜の札所」を巡っていただき、「桜を愛する心で東北を愛する」ことにより、東北復興への支援の輪を全国に広げていくよう、皆様と共に力を合わせてまいります。
 そして、毎年春、地域を優しく彩る桜の花を観て、そんな想いを持ち続けていくことが、何より東北復興への力強い継続的な支援活動になると考えます。「誰もが愛する桜への想いは、地域への愛でもあり、ひいては美しい地域づくりに繋がり、人々の絆がより深まっていく」と信じます。